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「令和6年度観光人材育成・確保促進事業『観光業従事者を対象とした従業員満足度調査』」の実施結果について
2025.06.01
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お知らせ

沖縄コンベンションビューローが実施した「令和6年度観光人材育成・確保促進事業『観光業従事者を対象とした従業員満足度調査』」の実施結果が公開されました。

この調査は、観光業の人材不足や若年者の早期離職といった課題に対し、県内観光業従事者の現状、課題及び要望等を把握し、新たな施策が展開されることを目的に実施されています。

具体的な調査結果についてはこちらのリンクから:令和6年度観光人材育成・確保促進事業「観光業従事者を対象とした従業員満足度調査」

観光業全体が対象となるアンケートであるため、Hopeful Okinawaが取り組んでいるホテル業に回答結果が全て当てはまるものではない点は考慮して、幾つかの要点を取り上げたいと思います。

①観光業に従事している方にとって、働く上で重視していることと、現状の職場環境での満足度の相関について

重要改善項目や改善項目においてみられるのは「待遇面」「評価について」「能力開発や研修制度」といった点。元来、観光業に対してネガティヴなイメージを抱かれる所以となっている箇所は、引き続き改善が必要というスコアだったようです。

職業満足度だけを切り取ってみると、満足度で50%を下回ったのは待遇面のみ(非常に満足しているが6.8%、満足しているが36.9%となっており、合計で43.7%)で、それ以外については半数以上が満足以上の回答となっていました。

過去に実施された「令和5年度沖縄観光に関する県民意識の調査(※下記図)」において、観光産業に対するイメージでも給与待遇面についての懸念をされる方が多かったというのも踏まえると、外部から持たれている印象を払拭していくためにも、業界全体の改善が測られていくべき項目だと思います。


②休みのとりづらさについて

先述した「令和5年度沖縄観光に関する県民意識の調査」について、特にイメージの悪かった休みのとりやすさについて、今回の「観光業従事者を対象とした従業員満足度調査」では80%超の従事者が休みは取りやすいという回答になっていました。

また今回Hopeful Okinawaで参画されているホテル業界においては、観光業においても高い数値でポジティブな回答となっていました。


③勤続以降について

観光業界で働き続けたい可動化の問いに対しても、70%以上が勤続に対して前向きな回答でした。

理由としては、「観光業界の仕事が好きだから」が圧倒的に多く、また現在の職場についても「人間関係や職場の雰囲気の良さ」といった点が多く挙げられました。

①のように改善していくべき項目はあるものの、②や③のような考察結果から、休みのとりやすさのような多くの方の印象とは異なる調査結果もみられました。

沖縄コンベンションビューローは本調査の要約について、下記のようにまとめています。

【結果概要】(調査結果からの引用)
○業界や勤務先を決定するうえでの重要度について、「待遇(給与・賞与など)」が最も重要視されている傾向にある。
○現在の仕事(勤務先)に対する満足度では、「職場環境(立地、設備など)」や「職場の人間関係や信頼関係」、「働き方の柔軟性」において満足度が高い結果となった。一方、「待遇(給与・賞与)」については満足度が低い傾向にあり、重要度とのミスマッチが考えられる。
○観光業界での勤続意向では、働き続けたいと考えている従事者が73.5%を占めている。働き続けたい理由について、「観光業の仕事が好きだから」という回答が最も多い。
○現在働いている会社での勤続意向については、働き続けたいと考えている従事者の割合は約72%となった。また、年齢が高い従事者ほど勤続意向も強い傾向にある。働き続けたい理由としては、「職場の雰囲気や同僚との関係が良好であるため」という回答が最も多く挙がっていた。
○有給休暇の取得について、約8割の従事者が有給休暇を取得できる(いつでも気兼ねなく取得することができる+調整は必要だが、取得することができる)という結果となった。

上記以外にも「観光業従事者を対象とした従業員満足度調査」では多くの点で満足度についての評価がなされていました。観光業界について持たれているイメージを、現地現物を見てもらい正しく評価してもらいたいという想いで、Hopeful Okinawaの取り組みもスタートしています。今回の調査結果をみて、実態がどうなっているのか見てみたいという方や、また従業員の満足度を上げていくための研修制度等を必要とされている事業者の皆様、是非一度Hopeful Okinawaの取り組みに見学にいただければと思います。

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